全国コスモス研修会(H30年7月実施)の内容をぎふ会員に伝達研修
平成31年1月24日、次の内容の研修をDVD視聴で実施しました(参加者は18名)。
1 「成年後見制度利用促進に関する基本計画について」(講師 厚生労働省大臣官房参事官須田俊孝様)
(1) 背景は、高齢化の進展により、
ア 認知症高齢者の徘徊、行方不明の発生
イ 経済的虐待や放棄・放任
ウ 消費者被害や詐欺のターゲットとなる
エ セルフ・ネグレクト(自己放任)
などのケースが増加・深刻化し、地域としての対応が求められている。
(2) 成年後見制度の利用促進に関する法律を平成28年に施行した。
その基本的な考え方は、
ア ノーマライゼーション(個人として尊厳を重んじ、その尊厳にふさわしい生活を保障する)
イ 自己決定権の尊重(意思決定支援の重視と自発的意思の尊重)
ウ 財産管理のみならず、身上保護も重視
(3) 推進体制として、「地域共生社会の実現に向けた包括的支援体制」と「権利擁護支援の地域連携ネットワーク」とが情報を共有し個々のチームを支援する体制と地域課題の検討・調整・解決の協議の場として市町村に「中核機関」設置する。
―――→コスモス成年後見センターは従来から身上監護も重視すること、後見は本人の意思を重視すること、そして市町村との情報交換を進めており、なお一層、この法律の趣旨に沿った活動が必要であることを確認しました。
2 各支部コスモスの取り組みについて(講師 コスモスぎふ 川合良枝会員(全国研修会に参加した))
(1) 家裁や市町村から法定後見を多数受託している各県コスモスがある。
(2) 静岡支部では島田信金、県行政書士会、コスモスで協定を締結して、認知症高齢者の財産管理をバックアップするため「後見支援預金」の取り扱いを始めた。
(3) 支部によっては成年後見人に選任される案件が増えている。市町村から親族調査業務の受託をしている支部もある。
3 横浜市からの親族調査等の業務受託について(コスモス神奈川支部長田後隆二様)
横浜市から「成年後見制度区長申立て親族調査等業務」を平成23年度から受託している。
また、こういう実績を踏まえて、横浜市の成年後見制度関係機関連絡会等のいくつかの委員に招聘されている。
コスモスぎふ 髙木 正弘
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