令和元年9月13日会員向けに終活ノートセミナーと特別研修を実施しました。
第1講 終活ノートセミナー
コスモスぎふの川合良枝会員を講師として終活ノートセミナーを開催しました。
コスモスぎふオリジナルの終活ノートを用いての研修で、13名の会員が参加しました。
この終活ノートは、若い方はもちろん、高齢の方にも見やすい大きな文字で作られています。
個人情報の管理が厳重になっている今だからこそ、家族にも知らせていない自分だけしか知らない情報は増えているのではないでしょうか。
インターネットで気軽に買い物ができ、あらゆるサービスの提供を受けられる今日、それに伴い増加するパスワード、財産、借金などについての情報、普段は言えないけど、万が一自分に何かが起きたときには、これだけは家族に伝えておきたいことなどを整理してみることが大事なのだと感じました。
溢れる情報を整理してみることで、ひとつずつ肩の荷を下ろし身軽になって、これからの人生をより良く生きることができるかもしれません。
とはいえ、なかなか一人で終活ノートを仕上げるというのは難しいと感じることもあるでしょう。
そんな時にこそ、身近にいる相続や遺言、成年後見に詳しいコスモスぎふの会員がお手伝いすることができるのではないかと思いました。
全て記入しなければいけないというのではなく、書けるところから書いてみるノートという感じで気軽にはじめてみることもできます。
会員それぞれの業務に、役に立つツールの一つになるのではないかと感じました。
第2講 特別研修
志木市における後見制度利用促進の取組み
~市町村における地域連携ネットワーク構築に向けて~
DVD研修でした。
首長の主導の下、志木市では後見ネットワークセンターの設立に至り、大学病院の医師や弁護士などの専門職、社会福祉協議会や地域包括支援センター、障がい者等相談支援事業所等たくさんの部署の連携がされているとのことでした。
センターは親族等からの相談の受け皿になっているということで、どこに相談したらよいか分からないという方の相談にも応じているそうです。
また、支援が必要な方の発見や見守り、情報収集にも連携協力しておられます。
今までは被後見人側への支援が多かったが、これからは、被後見人を支える家族側の支援も必要と考え、積極的に取り組んでおられるとのこと。
後見制度利用が必要な高齢者等が増える一方、後見人の引き受け手が不足している現状で、養成講座の開催等、市民後見人の育成にも力を入れていると報告がありました。
市民への制度理解や啓発も大切なことと捉えて活動していらっしゃいます。
また、見守りのネットワークが必要と考え、地域の住民、商店、消防、警察、金融機関、ライフライン事業者、学校、事業者等を巻込み地域一体となって取り組むことができるシステムづくりが重要であることも謳われていました。
地域の方々、司法、民間、行政など地域連携ネットワークには実に多くのポジションの方の関わりが不可欠です。
この点については、志木市のみならず、どこの市町村にも当てはまるのではないかと思いました。
地域に密着して活動している全国の行政書士が担う役割も大きいのではないかと感じました。
コスモスぎふ 佐藤住子
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